家の中に「モノの墓場」がなくなった話

暮らしのはなし。

ほとんどの方の家にある「モノの墓場」ができる理由とうちの「モノの墓場」がなくなるまでのお話を少し。

手帳術や時間術、そして家での快適な時間の過ごし方を自分なりのメソッドとしてお伝えしていた中で、数年前から「整理収納アドバイザーの資格をお持ちですか?」と聞かれることが多くなってきました。

以前から知っている資格で、周囲にも持っている方がちらほらいましたが、私自身は「そんなに必要ないかな」と考えていました。

要は整理収納アドバイザーの資格を持つ=整理収納ができる人、ではないと考えていたからです。

でもここが私に足りない視点、学びたい視点であり「多方面から物事を見る」というトレーニングをしなければと考えていたところ、まずは整理収納アドバイザー2級の資格を取得しようかな、というところから行動を開始しました。

その時にたまたま、手帳術のセミナーに整理収納アドバイザーの方が参加されていらっしゃり、名刺交換をさせていただきました。
少しお話を聞かせていただいたり、その後のやり取りで、さらに興味を持つようになったので、受講日程を調整して、なんとか2月に調整できそうな日を見つけて申し込み、受講しました。

認定講座は13時半〜19時半までの6時間の講座。筆記用具、ノートを持っていざ、会場へ。講座の中では整理収納アドバイザー2級認定公式テキストを使って、整理収納の考え方を1つ1つ学びました。

これまで私がやっていたことを文字に落としてあったり、図におとしてあったりして、「これまでやっていたことの理論はあっていたんだ」と再認識したり、「こういうやり方があるのか」と勉強になりました。

ただ、6時間の講座の中ではまだまだ理解が浅い部分があるので、これから実践を重ねながら自分なりの言葉やイメージで落としこんでいくことが実は一番重要な気がしています。

そして先日、認定証が届いたところです。

やはり認定証が届くと嬉しいですね。自分なりのスピードで、1級取得までチャレンジしてみようかなぁと考えていますが、今年は別の資格をどうしてもとりたい理由が出てきたので、その順番をちょっと考えていかなければいけないですが。

そして整理収納アドバイザー2級の学びと、私自身がこれまで学んだことを少しまとめる意味でもご紹介したいと思います。

以前の私は「これ便利そうだな〜」と思ったら、サイズは「おおよそ」で考えて収納グッズを買っていたり、モノを買っていました。実際、自宅に帰ってウキウキして使ってみると、サイズが合わなかったり、思ったような使い勝手じゃなかったりして、結局使わなくなってします。そしてその使わなくなったものの「置き場所」、つまり、自宅内にある「モノの墓場」が出来上がっていて、そこに突っ込んでおく・・・というループでした。

1年に1度見直せばいいほうで、ほとんどが数年間ほったらかし。数年後に「あ〜そういえば買ったけどあまり使わなかったね」と言って捨てるのはまだマシで数十年前のモノをとってある人も多いのでは。

そこで「モノの墓場をなくすこと」というよりは「余計なモノを増やさない」ほうがスムーズだと考えて、実際に何かを買うときには、実際に今使っている入れ物の大きさ、そしてこれから欲しい入れ物のイメージ、サイズ感をメモしておきます。このメモをもとにして買い物に行くのですが、その際に「妥協して買わないこと」ができるようになってきました。

実際のメモ。洗濯バサミを入れる箱が欲しいときのもの。

使うか使わないか、という面では使わないものははっきりしているので、買わないようになりましたし、「安いからいい」ではなく、「ちゃんと使えるものを買う」ことが重要ですね。

その結果、自宅に「モノの墓場」はなくなりました。
要は、墓場に行くモノ=捨てるモノ、になったので、自宅にいる期間は次のゴミ捨て日までの最長1週間、それは自宅内のゴミ置き場に置いておくので、モノの墓場=ゴミ置き場となりました。

それが習慣になると、実はお金も使わなくなることがわかりました。
1つのモノを買うときは、実際に使う期間や頻度なども考慮し、それが自分のスタイルにどれくらい利益をもたらすものなのかを考えるようになりました。
たとえばどんなに評判がいい掃除機が10万円するとしても自分に必要のない機能がたくさんついて価格が高くなっているのであれば、必要のない機能がついていない7万円のものを買います。その上、でそれを買うことで、どれくらいの時間の短縮、ストレスの短縮になるかを考え、お手入れ方法なども調べてからやっと購入します。「掃除機なら1万円以下でもあるよ」という人もいます。一見、1万円以下のものを買うと「節約」しているように見えますが、実際にはフィルターの代金が高かったり、ランニングコストや何年持つか、使い勝手などを考えるとマイナスになっている場合があります。

このへんの判断は常に「考えて行動する」ことである程度身についてくるものかな、と思っています。
もちろん、失敗することもありますが、それは経験、として次に活かします。
そうすると「自分スタイル」が出てくるのでこうなってくるとカネ・モノがうまくバランスよくなってきます。

「とはいっても何からしたらいいかわからない」

という方も多いと思います。
その場合は、大きな「家」という単位で考えるのではなく、たとえば「この棚のこの引き出し部分だけ」とか「タンスだけ」という小さい単位で考えて行動パターンを作っていけばいいと思います。実際に私も「今日は靴箱だけ」とか「今日はこの棚だけ」という感じで整理収納を進めています。

これから何十年も「モノ」と暮らして行かなければいけないので、上手な付き合い方、使い方をずっと考えていくことになりますが、ある程度、判断基準がわかると「悩む時間」が激減して、「未来への投資」に時間を使えるようになるのではないかな、と考えています。

コメント

  1. […] […]

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